53日目・オタワ旅行記2日目!!
さて、オタワ旅行2日目をふりかえりまーす♪
長文お許しくださいませ。
Jail Hostelに泊まり次の日になりました。
相部屋だし、日本円にして一泊2000円ちょいだからサービスどうなんだろーと思ってたんだけど、意外とベッドも寝心地が良くてぐっすり眠ってしまいました。
よく寝たー。
ホステルの廊下。シャワーとかトイレが部屋と同じように適当に並んでる感じが刑務所っぽいですね。シャワーはバスタブなどがなく、プールにくっついてる簡易なものに似ていました。
モントリオールだと出口はどの建物も"SORTIE"なのですが、こっちだとどこも"EXIT"。色んなものに英仏両方の表記が見られるのですが、オンタリオ州ではやっぱり英語優勢、ケベック州ではフランス語優勢なのがよくわかります。
建物の出口表示や言語の取り決めは政策・法律によるものの様子。
階段。下にある箱は使用したシーツや枕カバー、タオル入れ。
受付でシーツなどを受け取り、寝るときに自分でセットして出るときに置いてくというシステムです。
珍しく自販機を見たような…。
鉄格子(jail bar)が不思議とおしゃれに見えます。
朝食ラウンジ。
セルフサービスで果物、ジュース、お茶、シリアル、ベーグルなど。
学生ラウンジみたい。
ベーグルは焼くこともできましたがそのままで。ギロチンみたいなやつで半分に切って(刑務所だからそうだというわけではないと思う)、私はクリームチーズとジャムでいただきました。果物はメロン、オレンジ、なんかのベリー。
茹で卵もあったんだけど帰る時に気づいたので食べそびれました…^^;
最上階の見学もし忘れちゃったんだけど、ホステル出発。
うっかりものですみません><
朝になって見ると怖いというよりはきちんとしてる感がありますね。
いってきまーす
センターリドーという大きなショッピングモールが近く、通路にもなっていたので、今日は中の方もちょっと見てみました。
ギャラリーをちらっと覗いてきました。
やはりトロントやバンクーバーなど含めたカナダ人アーティストの作品が中心なのですが、自然とこちらの文化様式が反映されているのがよくわかります。
自然に対する色のイメージ、街に対する形や配置のイメージ、自然はこんな感じ・街はこんな感じというのが、無意識に染みついているのだなあと。
こちらの木は、メープルをはじめとした広葉樹も多いけれど、モチーフとしては白樺がよく描かれています。幹が美しい木ですね。
建物は、アメリカからしたらオタワは西洋的というけれど、モントリオールからするとアメリカ的に見えます。モントリオールはほとんどすべての建物が西洋風で優雅に見えるのですが、オタワの建物は、私の見たところでは、歴史的な有名建造物はとにかくすごく大きくてイギリス・イタリア(歴史的にはむしろフランスなのかな?)あたりを思わせるクラシックな作りが多く、それ以外の一般の建物はけっこうテキトーな感じ笑
有名な建物についてはオタワの方が迫力を感じますが、どの建物も総じて西洋的で街並みが美しいのはモントリオールかなー。
国会議事堂の向かいの街並みはこんなんだったり。
モントリオールもダウンタウンの方とか少しこんな雰囲気ですが、
もうちょっと歩道広め・道路狭めだったかな?
オタワのこのあたりは地下鉄が無いので大体の人は移動にバスを使うようです。
地上の電車も一応あるみたいだけど、あまり見なかったかも。
それにしても美しいノートルダム教会。
この日は、前日閉まっていた美術館に行きました。
この教会の隣の建物なのです。
National Gallery of Canadaつまりはカナダ国立美術館です。
MuseumでなくGalleryという表記が正しい様子。
三階建てのばかでっかい建物で、
1日目のにも同じ写真を使いましたがこのクモの後ろの建物。
乃木坂の国立新美術館なんかにもちょっと似た雰囲気がありますが、
吹き抜けなどはなくてもっと展示フロアはぎっしりしています。
1階が受付とオフィス、それからお土産やさん。
2階・3階が展示の中心となっています。2階にはカフェテリアも。
まず受付でチケットを買いました。前は無料だったみたいでネットだとそういう表記も見るのですが、今は普通に有料。
学生料金で入ろうと思ったら学生証どこに入れたかわからなくなってしまいました;;
でも受付の人に私日本の大学生アルよ!!と訴えたら学生料金にしてくれました^^; そのあとでカバンのポケットに学生証発見…ごめんなさい。
チケットについてるシールを胸に貼って、クロークで大きい荷物とコートを預けて入館。クロークがあるって面白いですね。
いきなりお土産コーナーから見てみたのですが、世界中のアートグッズがたくさん売られていました。日本でここまで売ってるのは見たことなかったかも。
有名絵画を使った日用品や、有名作家の画集など、マイナーなものは少なく一般的なものが中心という感じ。でも網羅的で品揃えは良い感じ。
クリムトのマウスパッドとかティーセットとか、モンドリアンのコップとか可愛かったけど、特にここの美術館の記念品ではないしミーハーかなーと思って買いませんでした^^; 大体いつも割れ物ばっかり欲しくなるのもどうにかしたい…。
そして二階の展示室へ(こっちの数え方だとGround, 1, 2なので1階。でも時々違う建物も見かけるから謎…)。
二階では18世紀~20世紀前半ぐらいまでのカナダ人による伝統中心のアートと、1960~70年代のモダンアートを飾っていました。
三階では手広くインターナショナルアート。ゴシックやルネサンスの古い絵画もあれば、20世紀前半のも。現代アートのコーナーもありました。映像作品も少し。アジアはほぼ無しだったかな。
他にもイヌイットアートや、企画展示の写真なんかも。この日はイヌイットアートは見ませんでした。工事中だったか、水曜展示してないみたいな箇所も。
私はじっくり絵を見るのが好きなので、自分のペースでのんびり見ていたのですが、正直言って多すぎて一度に全部見るのは不可能でした! こんなにたくさん一度に飾る美術館を初めて見ました…。上野の西洋美術館と乃木坂の国立新美術館と、あとあれどこだっけ、都内の現代美術館を足して、ちょっと田舎の美術館もひとつ付け加えたような、そんな雰囲気…。
カナディアンアートは、特に現代作家がなかなか面白かったです。
有名どころはちょっと前のGroup of Sevenらしい。
でも私が気に入ったのは、Eddy Cobinessさん、Dennis Burtonさんという現代作家さん。
ポロックみたいなのとか、川村記念美術館にあったようなグルグルしたようなのとか、大胆な抽象画もけっこうありました。
モチーフがわかりやすい人のは、やはり故郷の影響が強いという感じの人が多かったけれど、こういう人はアジアで勉強したりしたらまた変わって面白いかもしれない。
アートに置いても、アジアの西洋両方を知ってるのは強いかもしれません。もちろん更にほかの地域も。
ところで、美術館には素晴らしい作品がたくさんありますが、
美術館は一つの空間を形成して、限られた人に限られた見方を強いる面があります。この作品はもっと別の飾り方をした方が映えるだろうというものもあるし、入口の作品に比べて奥の方の作品は注目されにくかったり(なんせ数が多いからしんどくなってくる)。
そもそも美術館にみんなが行くわけではない。だからパブリックアートもそれはそれで大きな意味があると思うんだけど、空間全体的な意味合いが強くなるとか別の要素が大きく絡んできます。
こういった素晴らしい作品をもっと多くの人が楽しめるようになるには、どうしたらいいのかなーとよく思います。
私は、こういった繊細な感覚に訴え掛けるようなアートは感受性を豊かにしてくれて、毎日を楽しくしてくれるんじゃないかなーと思うし、こういう感覚がもっと多くの人と共有できたら楽しいだろうなと思います。
あ、でも今は前よりはイベントとかネットとかの影響で良くなってきてると言えるのかも?
でも、美術館に閉じ込められてるような作品も多いなとよく感じます。ある意味鑑賞者を限るのも一種のやり方なのかな…。うーん。
インターナショナルアートの方は、印象派やルネサンスなんかがけっこう多く、幅広くおいてありました。ピカソ、ブラック、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、モネ、モンドリアン、コロー、クレー、クールベみたいな有名な人たちもぼちぼち。印象派は有名人多かったですが、ルネサンスは超有名な人は無かったかも?
いや、たぶんある程度有名な人居たのだろうと思うのだけど、私の知ってる範囲ではわかりませんでした…でも自信がないです…美術史専攻なんだから勉強しなきゃ…どきどき…。
ちなみに素晴らしいと思ったのはロスコが置いてあるところ。
日本だと川村記念美術館ぐらいでしかまともに見れないのでちょっと感激。
企画物で写真展示なんかもあったけれど、そっちはあまりちゃんとみませんでしたごめんなさい~。
すごく作品多かったので、休憩挟んで四時間ぐらい見ていました。
ほとんどが絵画で、彫刻その他立体物、映像は少なめ。
過去作品と現代作品と両方見ていると、やはり現代のものが作者と感覚が共有できる気がします。
昔のものは、逆にどういう想いが込められているかまるで想像もつかなかったりするものもあるのですが、それはそれで不思議だったり綺麗だったりするので面白いですね。
中庭に唐突に少しお花が植えてあるのも癒されました。
まだこちらは雪が積もっているので、久しくお花を見ていません。
あとほかに何を最近見てないかなと思ったのですが、思いついたのは、どしゃぶりの雨。
雪が時々降って、雨もまれに見かけるけど、ザーザー降りの雨は見てないなあ。
カフェテリアで休憩。
お昼ごはんはサラダバーとケーキで14ドルぐらいだったかしら?
サラダバーのわりには麺類とかお肉とかあったのでわりと十分でした。
見た目よりは味付けが不思議な感じでした。酸っぱかったり甘かったり…。
こっちの方って、しょっぱい味のものが無いことは無いんだけど、あんまりみんな食べないのかな?と思います。
カフェテリア。
なかなか良い場所。
ところでギャラリー内。
小学校一年生ぐらいの子供たちが先生に引率されて見学に来てるのはちょっと印象的でした。
この間もピアノを弾く子供を見て思ったのですが、
子供のうちだと、素直で感性がまっすぐではあるのだけど、認識・区別自体は大雑把な気がします。
些細なものも大きく楽しめるようには思うのですが、
やはり子供のピアノは素直でかわいいけれど情緒性がまだ少ないしちょっと乱暴だったり。
子供の絵画は、とても面白いこともあるけれど、深く分化された感情は見られないというか、葉っぱなんかを描いても全部同じように表現されてシンボリックだったりしますね。
それはたぶん当たり前のことなんだけれど、そういう子供に繊細な絵画を見せるのってどの程度の意味があるのかなー?と思います。
私は小さい時には全くこういう絵画の良さがわからなかった方でした。ピカソとかちょっと怖かったし、色合いや形とかはテレビゲームやアニメみたいなもっとポップでビビッドなものの方が受け入れ易かったです。
京都とかも、修学旅行の定番の場所だけれど、小学生のうちから行ってどの程度理解に繋がるのかなーって感じがします。大人になってから行く方が楽しいなと私個人としては感じました。
子供達は、キャプションの年代を読んで「1960年!」とか叫んだり、壁に触って先生に怒られたりしていたけれど、こういう体験はどういう糧になるのかなあと気になります。
今は理解できなくとも、そういう場所がある事自体を知るのに意味があるとかかしら。
国立美術館を出たら、本当は現代写真美術館に行こうと思ってたんだけど、
ちょっともう見るのは無理~と思って諦めました^^;
でも街中の小さいギャラリーらしきものも途中で覗いてみたり。
ギャラリーというか本当に小さいお店で、中国系で美術商的な雰囲気でした。
パーラメントヒルを眺める。
ネピアン・ポイントというここを眺めるのに一番よく見える高台があるのですが、その高台の下から撮りました。逆光がざんねーん。
5月だと手前の枯れ草はかわいらしいチューリップ畑に代わり、ヒルの土壌は緑が萌えて幻想的な風景になるそうです。
今もきれいだけどね☆(年老いた妻を見る目で)
アレクサンドラ橋!!
ここで、同じく一人旅してたおばさんと写真撮りあいっこ。なかなか良い構図で撮ってもらえて嬉しかったです。
橋は板張り。オタワ川を渡れます。
向こう岸はケベック州のハルという場所で、カナダ文明博物館などがあるらしいのですが)、ちょっともう見るの無理~!と思って途中で引き返しちゃいました。
ちょっとここの橋こわかったです。
真ん中あたりの三段のカプセルみたいなのが文明博物館?
海はまだ半分ぐらい凍っています。
電車の時間までまだけっこうあったけど、
体力の限界を感じたのでカフェでのんびりしました。
Wi-Fi完備・コンセント有りでありがたい。
ソファ席でぼーっと。どこまでがひとつの固まりの席なのかよくわからない感じなのがけっこう好きです。
適当な時間になったら帰りのバス乗って鉄道の駅もどろーと思ってカフェを出たら、
バス停がわからない!!
バス停自体はいっぱい見るから大丈夫だろうと思って適当に歩きだしたら方向違ったらしく、案内表示付きの大きめのバス停を全然見かけなくなってしまった。
こういう時は無理に進みまくると余計に迷うことは経験済みなので、
一番安泰と思われる、最初来たときに乗ったバス停の方を目指すことに。
たしかあの辺だった…と思い、バス停発見。
でも案内板複雑過ぎてやはりよく分からなかったけど、たぶんこれだろうというのに乗ったら、違うところに着いてしまった~!!
しかも周りに何もない感じの大きめのバスターミナル。
鉄道の時間逃したらもう一泊しなきゃやばいと思って、
近くに居た人にあわてて鉄道駅への行き方を聞いて別のバスに乗り込む。
そしたらすぐ隣の駅が鉄道駅でした。経由が違って鉄道駅通らないバスに乗ってしまっていたらしい。
発車時刻にも十分間に合う時間だったのでホッと胸をなでおろし、帰路につくのでした~。
というわけでオタワ旅行でした!!!
ここが見所!というのがはっきりしているので、他の人が書いているオタワ旅行記と同じような写真ばかりになってしまったかもしれません><
お花かお祭りの季節に行くのがやはり一番良さそうだなーとしみじみ思いましたが、
今回のモントリオール滞在をカウントしなければ、初めての一人旅なのもあってなかなか楽しめました。
わざわざ海外旅行で来るにはそこまで大きい街ではないし、なかなか選びにくい街じゃないかな?と思うので、モントリオールに住んでるからこそ気軽に行けてよかったです。
あと、アコモデーションは大切ですね。
泊まるのがわくわくするところ選ぶのって大事!!
いつもと違うところで眠ること自体が楽しいです。
そしてモントリオールやっぱり好きだなあとも再認識。
トロントとか、ケベックシティとかもそこそこ近いのでまた行ってみたいです。
あと、イエローナイフのオーロラ…見たいけど、誰かと一緒に見たい気もするし、もうそろそろオフシーズン…どうしましょ。
今日は風邪が少し良くなりましたが、なんだかぐったりごろごろしてました--;
こんなんで四月また立て直せるかしら…。
焦らないのが一番と言いますが、ボランティア始めてもけっこう時間があまりそうなので、これからどうしよう~とまだあたふたしています。もっとのんびり過ごしたって誰も怒らないんだけど、何かやってないとダメな方かも~。勉強もしなきゃですけど…。
明日は日本人の友達2人とお出かけしてきます~。
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